マイジンガー切削バー導入プロジェクト
第3製造課について
主に検査・包装業務を担当している課です。取り扱っている製品としては、グローブ、歯垢染色液・ジェル、その他に27品目160アイテムの製品を取り扱っています。メンバーは、表紙の文章を書いている吉田課長代理と正社員4名、パート社員1名、エルダー社員2名の計8名で構成されています。課のスローガンとして「神の目神の手を目指す第3製造課」を掲げており、検査精度と手の速さは驚異的です。そしてこの第3製造課が今回のプロジェクトであるマイジンガー切削バーを担当することになりました。
経緯
このプロジェクトは2015年の8月、社内会議内での社長の発言から始まりました。「突然ですが、先日ジーシーさんを訪問した際に新製品の話を頂きました。これから来年にかけて忙しくなるとは思いますが、皆で乗り切りましょう。」
新見化学工業としては、小物の検査包装等の仕事は新しく入ってくるものは少なからずありましたが、新製品として仕事を頂くのは実に5年ぶりのことでした。当然、当時の社内は騒然としていました。それだけ新見化学工業にとっては大きな出来事でした。
社長に話を聞くと、今回新製品の検査包装業務をさせてもらえることになったのは、推測ではありますが、長年検査包装業務に携わってきた経験や小さな会社だからこそ発揮できるフットワークの軽さを考慮してのことではないだろうかとの事でした。
そして、検査包装業務を主に行っている第三製造課に白羽の矢がたったのです。
議論と決意
導入を行ううえでまず問題になったのが、アイテム数の多さでした。
231品目もある製品を管理した経験はなく、懸念されたのは異なる品目の製品が混入してしまうことでした。また、アイテム数に対応する文書・記録関係や標準品の整備など、付随して様々な課題が挙げられました。また、初期出荷の納期は確定しているため限られた時間の中で、確実に準備を進めていく必要がありました。
他にもスペースの問題人員の問題など様々な問題があげられましたが、ジーシーグループNo.1の感動創造企業を目指す新見化学工業として、全力で事に当たり為すべきを為す決意を固めました。
臥薪嘗胆
工程設計、文書記録整備、設備導入などに関して数回シミュレーションを重ね、いざ始動という段階で第一関門は訪れました。
資材の納入が間に合わず、およそ10000パックの検査包装を3日間で行うスケジュールになったのです。何度計算しても通常の作業では到底こなすことのできない数字でした。
しかし、やるしかない。誰一人として文句を言う人はいませんでした。むしろ短納期という試練を前にして、社員同士の結束がより強いものになりました。そこからは、部署の垣根なく、全社員が一致団結し「納期遵守」の一点を見つめて働きました。アイディアを出し少しでも効率を上げるために治具の作成や連携の改善を行いながら作業が進められました。
その時のことを「他人事みたいだけど、うちの現場って現場力が高いんだなあと思った。」と語っています。そして、1日目を終えると計画を上回る出来高があがり、これならなんとか間に合うと一旦は胸を撫で下ろしながらそれぞれ帰路につきました。
しかし2日目の朝、第二の試練が訪れたのです。手違いにより、1日目に作ったもののほとんどが作り直しになってしまったのです。しかしやるしかない。
そこからは、みんなで頑張ったという一言に尽きるかと思います。結果としてはなんとか出荷に間に合わせることができ、皆で言い様のない達成感を味わうことができました。
反省と今後
今回の新製品導入を振り返って反省すべきだと思った点がいくつかあります。
まず、各工程において人員を固定してしまったので、作業員ごとにできる工程とできない工程ができてしまったことです。今になってどの工程もできる人がいればな…と感じていて、多能工化の重要性を実感しています。また、導入時に不足していたものが少なからずあり、それが現場に混乱を招いてしまった部分があったと思います。この製品についてはさらに30品目が追加になる予定があるので、その際やまた新製品を頂いた時には今回の反省を活かしスムーズに導入が行えるよう心がけます。
また、今回の導入の中で良かった点も多々ありました。まず全社員一丸となりピンチをチャンスと捉えて取り組んだため、一体感が生まれ以前にも増して結束が強くなりました。また、作業の連携等を繰り返しシミュレーションしていたので、実際に作業を開始した時に上手くいったことが自信に繋がりました。
さらに、年末に初期出荷を終え、年初にジーシー小高取締役が来社された際に現場を見て頂き、工程設計や文書整備に関して議論させて頂く機会がありました。そこで、「今はこうなっているがこれで良いのか」、「もっとこうした方が良いのではないかと考えているのだがそうした場合に問題はないか」等と様々な疑問や想いを投げかけさせて頂き、それに一つ一つ丁寧に答えて頂けました。小高取締役は「製造課長に戻ったような気分になれてよかったです。」と仰ってくれました。この言葉を「若い勢いのある現場である」とポジティブにとらえ、何事にも意欲的にチャレンジしていく姿勢を忘れずに今後も精進したいと思います。
